豚がつづる読書ブログ
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ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫) 若竹 七海 東京創元社 1996-12-21 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★★
勤務先の社内報の編集長をまかされたOLの若竹七海は、掲載する小説の執筆を学生時代の先輩に依頼した。
先輩は匿名作家を紹介してくれ、12の短編小説を1年間連載することになった。
1年後、若竹七海は匿名作家にある推理をもって対面するが・・・。
社内誌の連載という形式の、凝った連作短編集。
社内誌の連載という形式の、凝った連作短編集。
各短編は”ぼく”という語り手が謎を解いていくというミステリで、どのお話も趣向を凝らしてあり、バラエティに富んだものになっています。
叙述トリックや密室もの、伝奇小説風の小説もあり、サービス精神旺盛に読み手を楽しませてくれ、最後まで飽きさせません。
ひとつのピースとして完結している短編が12編集まると、それがまた大きなひとつのパズルとなり、やがて隠された真相が浮かび上がってくるというアクロバティックな手法が見事に成功しています。
一つの話の中に遊び心が効いていて粋な面もあれば、清も濁もある人の陰影をあぶり出すという奥行きもあり。
ひとつのピースとして完結している短編が12編集まると、それがまた大きなひとつのパズルとなり、やがて隠された真相が浮かび上がってくるというアクロバティックな手法が見事に成功しています。
一つの話の中に遊び心が効いていて粋な面もあれば、清も濁もある人の陰影をあぶり出すという奥行きもあり。
複雑な余韻がボディブローのように作用し、癖になりそうです。
リアリティと謎解きのバランスが絶妙で、中々出会えない稀有な作品だと思いました。
リアリティと謎解きのバランスが絶妙で、中々出会えない稀有な作品だと思いました。
(2018年5月読了)
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sis
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非公開
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読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。
大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。
コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。
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