「君がいない夜のごはん」穂村弘

君がいない夜のごはん 穂村 弘 NHK出版 2011-05-25 Amazonで詳しく見る by G-Tools

★★★★

穂村さんの食べ物にまつわるエッセイ。

ふだん日常に隠された真実が、彼の鋭い観察眼によってあらわになり、目を見開かせてくれる。
ていのいい目くらましによって綺麗に粉飾された物事の裏側や、思ってもみなかった側面を見せてくれるので、やくたいもない考察をいつまでも聞いていたい気分になる。

またいつか読み返したら、面白く感じるポイントが違うんだろうな。

(2014年6月読了）

「絶叫委員会」穂村弘

★★★

何気ない日常で交わされる会話や言い間違いの言葉には、ナンセンスで可笑しな、破壊力を秘めているものがある。
それらをすくいあげて冷静に観察し、分析したエッセイ。

穂村さんの言葉に対する観察眼の鋭さに、ハッとしたりにやにやしたり。
一度、彼のフィルターを通して世界を観察してみたい。

(2011年6月読了）

「にょっ記」穂村弘

★★★★

ハイブロウなうそ日記。

タイトルからしてバカバカしくてさいこう。

妄想力は最大の武器だ。

(2007年10月読了）

「現実入門」穂村 弘

★★★

人生経験値の低いほむらさんの現実体験記。

おどおどして現実に入門する姿勢がわざとらしい。

最後につかむ本当の現実。
これもネタだったら面白いのになあ。
ちょっとあざとい感じがしました。

（2007年2月読了)

「本当はちがうんだ日記」穂村 弘

★★★★

歌人にして総務課長、臆病で自意識過剰なほむらさんのエッセイ。

久しぶりにお友達になりたい人を見つけました。
こんなにも私の感覚を代弁してくれる作家さんがいるのか、といたく感動。

居酒屋で、固くて串からはずせない焼き鳥。
串と格闘している間、話の輪から入れず孤独を味わう。
が、いとも簡単にはずせる他人を見て驚愕。

ステキ人間に憧れるが、そのための現実的な努力は苦手。

41歳になって思う･･･将来何になろう？あ、もう、今が将来なんじゃん。

この人生はリハーサルだと死ぬまで感じていたい。

ステキエピソード満載です。

（2007年1月読了)