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とんずら屋請負帖  仇討 (角川文庫) とんずら屋請負帖 仇討 (角川文庫)
田牧 大和

KADOKAWA/角川書店 2013-12-25

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★★★

とんずら屋シリーズ第二弾。

女であることを隠して船頭として弥生が働いている松波屋。その裏稼業はとんずら屋だった。
松波屋に新しく雇われた女中の鈴は、武家の出自のようだった。
一方、身分を隠して松波屋に長逗留している各務丈之進は、国許からの「仇討の助太刀をせよ」との要請に頭を悩ませていた。

今回は仇討のお話。
時代小説では仇討のお話はそう珍しいものではありませんが、ひとたび田牧さんの手にかかれば、様々な者の思惑が絡み合い、幾重にもかくされた真実には読み手はなかなか辿り着くことができません。
一筋縄ではいかない展開にまどろっこしさを感じますが、その分読み応えがありました。

前作よりも存在感を増した主人公の弥生には成長が感じられ、親戚のような気持で読みました。
やっぱり主人公に安定感があると安心して読めますね(前作が結構不安定だったので・・・)。

お家騒動は終息の方向で進んでいると思ったのですが、今後は弥生が切り札となって一波乱ありそうな展開になってきたので続刊が待ち遠しいです。

(2016年5月読了)
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自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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