忍者ブログ
豚がつづる読書ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

★★★

古本屋を営む若き店主が、本にまつわる謎を解き明かしてゆく連作短編集。
亡くなった恩師の愛人を一冊の本から探し出したり。
美女の依頼を受けて詩人の肉筆原稿の謎を調べたり。

30年近く前に書かれた小説ですが、時代背景の古さはあまり感じられず、違和感なくすんなり読め進められます。

どのお話も、少し曖昧なもやっとした結末なので、謎がきっちり解決されるカタルシスを楽しむというよりも、じんわりと余韻が残りました。

ミステリーとしても成長物語としても少し物足りない感じがしましたが、毎回出てくる詩篇の美しさや、一冊の本がつなぐ人の想いがしみじみと心に沁みます。

(2011年2月読了)
PR

★★★

人と出会う度に胸をときめかせ、毎回「やっぱり違う」と思い直す妄想特急ちゃんのお話。
身に覚えあるようなないような…

不器用で臆病な等身大の主人公、生き生きと文面から立ち上がってきます。
20代後半の何もかも中途半端なこの座りの悪さ、共感できたので楽しめました~。

(2009年8月読了)

★★★

初めて読みました。
噂に違わず衝撃的な、アンチミステリの金字塔ですね。。

物見高い読み手を刺してくるメタフィクション。

探偵たちのもったいぶりがすさまじく、ペダンチックさが荒唐無稽すぎて最後には
読むのが少し面倒くさくなってしまいました。

(2009年2月読了)

★★★

30代の独身女性が家を建てる話。

怪我をきっかけに、今後のことを考える主人公。
お見合いは早々に諦め、まず自分の居場所を作るために家を建てることを思いつく。

容赦のない周りの反応や、独身女性を顧客として想定していない住宅展示場にもめげずに、真摯に自分のやりたいことに向かって歩みだす女性の姿には好感が持てました。

併録の短編「彼の宅急便」も面白かったです。

(2008年10月読了)

★★2つ

風花とは、晴れている日に雪が風に舞うようにちらちらと降ること。

リストラされたサラリーマンと風俗嬢の、タイトル通りさびしくも綺麗な、恋の物語。

丁寧に情景や心象描写がされているが、主人公の一挙一動を細かく書きすぎて、少ししつこく感じてしまった。

行間を読ませないというか、読者の想像の余地を奪われる感じがして、バランスを欠いてるように思った。

(2008年6月読了)

カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新TB
プロフィール
HN:
sis
性別:
非公開
趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析

Copyright © [ 豚は無慈悲な夜の女王 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]