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★★★
ウラの世界の水の悪魔と戦うために少年少女が『光車』を探し出す冒険ファンタジー。
夜の図書館や地下水路など、わくわくするようなモチーフがたくさんちりばめられているが、作品全体に一貫して流れる陰鬱で穏当でない雰囲気が非常に怖い。
水の中のウラの世界も悪夢そのもので、後味も悪く、小学生の時に読んだらトラウマになりそう。
でもやっぱり小学生の時に読んだほうが面白く感じたと思う。
(2009年11月読了)★★★★
本にまつわる「日常の謎」ミステリ短編集。
出版社の新人営業マンの井辻君が、書店回りの日々の中で出遭った謎を解いてゆく。
書店側から語られる成風堂シリーズとは異なり、出版社目線で描かれるので新鮮。
成風堂シリーズは一つの書店のみで事件が起こるのでちょっと設定に無理があると思ったけど、こちらのお話は複数の書店や出版社が舞台となるので、飽きずに読めます。
厳しい出版状況も描きつつ、一冊の本がもたらす人と人との結びつきが、胸をほっこりとさせてくれます。
(2009年10月読了)
★★★★
本屋を舞台に、身近に起きる事件を書店員たちが解決してゆくミステリー短編。
事件は全て本にまつわるものであり、また、本屋の日常のお仕事も丁寧に描かれているので興味を持って読むことができた。
出だしの短編で面白そうな匂いがして、次のお話で心をぐっとつかまれ、最後まで一気に楽しめる。
ラストの「ディスプレイ・リプレイ」では本に対する深い愛情が伝わってきて、本好きにはたまらないお話。
本が人と人を結びつけ、また壊すものにもなる。
本が人を左右する、影響力の高い存在として描かれているのが活字好きには嬉しい。
ただ、主人公たちはさほど本に詳しいわけではなく、本への思い入れが少しだけ薄く感じた。
探偵役はマニアックすぎずニュートラルな感じの方がいいのかもしれないけど、ちょっと残念でした。
(2009年8月読了)
★★★
田舎の古くて大きな旧家を舞台に繰り広げられる、小6の女の子の冒険物語。
隠し階段から行く屋根裏の冒険、旧家に秘められた伝説、などなど、聞いただけでワクワクする展開満載。
最初はただの臆病な主人公が、最後にははっとさせられるほど成長している、正統派なお話でした。
(2009年3月読了)
★★★
沖縄の伝説の地霊レキオスを巡って女子高生や米軍、ユタ、学者が入り乱れ、ついにその封印が 解かれる時、大いなる魔法が完成する…というあらすじ説明がアホらしくなるほど破綻スレスレの超絶SFファンタジー。
やたらキャラ立ちのいい一癖もふた癖もある登場人物たちが次々と繰り広げる超展開についていくのが精一杯。
濃すぎるキャラでも紙面がうるさくならないのは、抑制された会話と描写が配置されているからで、それが少し物語の勢いを削っているような気もしました。
でも面白かった!あんまり人にはお薦めできないけど…。
(2008年10月読了)
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大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。
コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。