豚がつづる読書ブログ
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上巻★★★
下巻★★★★
「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」ホラー作家の道尾が旅先の白峠村の河原で耳にした無気味な声。
道尾は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人・真備のもとを訪れた。
そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る四枚の心霊写真。
道尾は真相を求めて、真備と助手の北見とともに再び白峠村に向かうが…。
道尾秀介さんのデビュー作。
ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作だそうですが、ミステリ色も強く、万人受けしそうです。
天狗伝説などの民話のうんちくや東海道五十三次の浮世絵のガジェットをうまく使っており、ストーリーを盛り上げる要素も満点。
ホラーと接触しつつ怪異現象を論理的に説明してみせるという話の転がせ方が上手く、
一連の事件が霊のなせる業なのかそれとも人間の行う所業なのか、
帰着が見えずにわくわくしながら読みました。
終盤のジェットコースター展開に突入するとハラハラも最高潮に。
手に汗握りながら、ラストまでぶっ通して一気読みでした。
最後もそつなく小奇麗にまとまっており、安定した読み心地。ホラーと接触しつつ怪異現象を論理的に説明してみせるという話の転がせ方が上手く、
一連の事件が霊のなせる業なのかそれとも人間の行う所業なのか、
帰着が見えずにわくわくしながら読みました。
終盤のジェットコースター展開に突入するとハラハラも最高潮に。
手に汗握りながら、ラストまでぶっ通して一気読みでした。
デビュー作なので物語の作りこみや人物造形がすこし粗削りでしたが、全体的にセンスのいい感じが垣間見え、その後の道尾さんの片鱗が見える1冊でした。
(2016年2月読了)PR
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自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。
大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。
コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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