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豚がつづる読書ブログ
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近藤 史恵

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★★★

フレンチビストロのシェフが謎解きをする日常ミステリ第二弾。

今回も店で起こる小さな出来事をシェフが解決していくお話ですが、料理描写が前回よりも美味しそうで、おなかのすいてる時に夢中になってむさぼり読んでしまいました。
ブイヤベース、ヴァン・ショー、トリュフのオムレツ・・・どれもおいしそう~。

手堅くまとめながら要所要所でほろりとさせられるという、緩急のつけどころも抜群だし、
料理にまつわる様々なディティールを補強する手腕も確かなので安心して読めますね。

今回は三舟シェフの感情の揺れも少し垣間見えて人間臭さも感じられたし、お客に料理を提供するブレない彼の姿勢も納得出来たので、とっても良かった。

今度フレンチに行ったらヴァン・ショーを頼みたくなりました!

(2015年4月読了)
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★★★

小さなフレンチ・レストランで起こる出来事の謎をシェフが解いていくという、日常の謎ミステリ集。

どのお話にも美味しそうな料理の数々が出てきて、生唾をのみこみながら読みました。
料理が鍵となった謎解きは気軽な話もありつつ、舌に残る苦さに瞠目する話もあり。
バラエティに富んでいてとても楽しめたし、全編に漂う穏やかな雰囲気に癒されました。

ただ、お話を軽めに浚った印象があるので、人物造形にもうちょっと説得力が欲しかったなと思います。
ちょっと無愛想なシェフ・女性のソムリエ・若いギャルソンなど、彼らの過去をもっと読んでみたい。

(2015年4月読了)
★★

いわくありげな男女八人が孤島を訪れ、連続殺人事件が起きる…という「そして誰もいなくなった」系ミステリ。

語り手であるあやめが無感動な人間であるという設定なので、次々に死人が出ても流れるように上滑りに物語が展開し、妙に不安な気分にさせられる。

あやめがひそかな愛情に閉ざされ、狂気を滲ませながら生への執着をなくしていく姿が切ない。

ミステリよりも恋愛に重きを置かれた感じのお話なので、個人的にはちょっと苦手だった。

(2011年10月読了)

★★★★

自転車ロードレースを舞台にしたミステリ。
馴染みがなかったけど、競技について丁寧に描かれているので読みやすい。

団体競技であるこのスポーツには、チームのエースのためだけに働くアシストという役割を担う人がいる。
アシストは自らを犠牲にしてエースをゴールに導く。
エースの勝利は、アシストの犠牲の上にしか成り立たない。

すさまじい駆け引きや勝利を求める残酷さがとても印象的。

真実のサクリファイスが明らかになるとき、鳥肌が立つほどの震えを経験する!

(2009年1月読了)

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プロフィール
HN:
sis
性別:
非公開
趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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