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豚がつづる読書ブログ
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★★★

ロケットエンジン用バルブシステムや人口心臓弁の開発によってその高い技術が認められ、経営も安定してきた
町工場の佃製作所。
しかし、取引先からの突然の受注打ち切り、エンジンバルブの納入先である帝国重工の業績悪化によるロケット事業撤退などの危機が迫り、佃製作所は窮地に追い込まれる。
同時期に経理部長の殿村の父親が倒れ、社長の佃は見舞いに訪れる。
農家を営む殿村の実家のトラクターを見て、佃は新たな分野の開発を思いつく―。

下町ロケットシリーズの第三作目。

読み終えた時、話が全然終わっていないことにびっくりしました。
次作の「ヤタガラス」に続くみたいです。
最初から「上巻」と銘打ってほしかったなと思い、モヤモヤが残りました。

それはそうと、相変わらず佃製作所の面々のものづくりに対する情熱は激しく、読み手の胸まで熱くさせてくれます。

今回の主役は佃製作所というよりもギアゴーストというベンチャー企業なのですが、こちらの会社の新キャラ達もそれぞれの思惑を抱えていて、これまた興味が尽きません。
どの登場人物たちも、事情は違えど、その技術にプライドと意地を持ち、前に進んでいこうとする意志が感じられるので気持ちよく読み進められます。
仕事をする人全員を鼓舞してくれるような、熱いものを受け取った気持ちになれました。

今回は佃製作所が脇役の立ち位置だったので、次作の展開に期待してます。

(2018年10月読了)
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読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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