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豚がつづる読書ブログ
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★★★

ひとつの電車に乗り合わせた乗客のそれぞれの人生が、短い乗車時間の中でわずかに交錯していく連作集。

阪急今津線という電車を初めて知ったのでイメージしにくかったけど、たくさんの登場人物のエピソードがあっさりと次々につながれていくので読みやすかった。

ただ、初対面の乗客同士の会話がリアリティに欠ける気がしてひっかかった。
(おばあさんが『下らない男ね。やめておけば?』って言うところとか)
女子高生の電車内の会話は、現実そのものを参考にしたせいか、やたらリアルでしたが。。

一番心に響いたのは、川の中州の「生」のエピソード。
物語の序盤に出てくるこの「生」の謎のことは読み進めていくうちに正直忘れてた。
最後にその意味が明かされることで不意打ちであたたかいものを受け取ったような気がして、幸福な気分でページを閉じることができた。

途中下車もあり、っていうのがいいですね。

(2008年10月読了)

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自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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