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豚がつづる読書ブログ
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★★★

不思議な力を持つ一族「常野」シリーズの長編作。
舞台は明治末期の東北の農村。
名家のお嬢様と主人公の峰子が出会った不思議な家族の思い出を軸に、物語が綴られる。

自然やお屋敷の情景描写が美しく、細々としたエピソードを支えている。
清涼で柔らかい語り口は解毒力強く胸がふるえた。

作者がお嬢様に語らせる、画や歴史についての慧眼に感心。
ラストの彼女の高潔さには、滂沱の涙でした。

ただ、結末は尻すぼみ感がぬぐえず。

主人公の淡い恋のエピソードは必要なかったのでは?
結局春田家の大きな引き出しって?
・・・謎がいっぱい。

謎が解消される日(シリーズの続編が出る日)は来るのだろうか??

(2006年8月読了)
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趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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