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★★★
「パイロットフィッシュ」の主人公山崎のお話。
時系列からいったらこちらのほうが先のようだけど、それぞれ独立した話なのでどちらから読んでも良さそう。
恋人を失い、デパートの屋上をさまよう山崎。
自分に影響を与え続ける思い出を回想しながら、ゆっくり回復してゆく。
「優しさ」というものの正体を、透明な文章が深く掘り下げていく。
喪失感を消化したその先には何があるのか、読んだ後も考えさせられた。
ただ、高校時代の先輩の事件はかなり大げさというかやりすぎな感じがして、いらなかったのでは、と思った。
(2008年6月読了)
★★★★
失った恋の思い出をつづる短編集。
淡々とニュートラルな文体で、静かに恋物語がひもとかれていく。
どのお話も深い余韻を残し、寒い冬の心にしみました。
(2008年2月読了)
★★★
エッセイ集。
小説世界に通じる思索やエピソードは、制作秘話を読んでいるようで楽しめます。
自分の孤独への思索を重ねることで、人との距離をはかれるのではないか、と読んでて思いました。
大崎善生のロマンチックで透明感のある文章が好き。
(2008年2月読了)
将棋界という特殊な世界に生きる人々を描いたエッセイ。
軽妙洒脱な描写の中にも、将棋という修羅に魅せられた人々の悲哀みたいなものが垣間見えるのが切ない。
団鬼六にまつわるエピソードが一番面白かった。
(2007年12月読了)
★★★★
優しさって何だろうと考えさせられた。
強くなければ優しくなれない。
本当に人の気持ちを動かすのは、優しさなのかも。
「感動もの」を読むときは泣くまいとつい身構えて読んでしまうせいか、素直に味わえないことがある。
現実に起こった話ならなおさら。
でも、ノンフィクションとも言えないようなこの私小説は、そんな甘い感動を寄せつけない抑制した筆致で描かれていて、素直に心に響いた。
読んで良かった。
(2007年7月読了)
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大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。
コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。