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豚がつづる読書ブログ
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★★★

異端の女性民俗学者・蓮丈那智が、助手でワトソン役の三國と共に事件を解決するシリーズ第三弾。
四篇の短編集。

このシリーズの魅力は、実際の事件と民俗学上の謎がリンクし同時に謎が解かれていくところにあり、毎話読後にカタルシスを感じることができます。
新しい助手の佐江や教務課のキツネ目の男がレギュラー化し、冬弧堂の陶子やバー香菜里屋も出てきて北森作品のオールスターキャスト総出演となっており、読み応えがありました。

「憑代忌」のラストの種明かしは鮮やかで驚かされるし、「棄神祭」の謎の着地点もドキッとさせられて楽しい。
表題作の「写楽・考」はスリリングな読み口にハラハラしましたが最後はちょっとこじつけ感がありました。

考えがブレない、他人に影響されない蓮丈那智が完璧すぎて馴染めない分、頼りなくて人間くさい三國の言動にはほっこりします。

(2021年1月読了)
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sis
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趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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