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豚がつづる読書ブログ
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さよならの次にくる <卒業式編> (創元推理文庫) さよならの次にくる <卒業式編> (創元推理文庫)
似鳥 鶏 toi8

東京創元社 2009-06-20

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★★★

市立高校美術部の葉山と文芸部の変人・伊神の活躍を描いた学園ミステリ連作集。

葉山君の小学校時代に起こった謎を描く「あの日の蜘蛛男」、
初恋の人の無実を証明すべく葉山君が懸命に犯人捜しに取り組む「中村コンプレックス」、
伊神さんの卒業式の日の出来事を描いた「卒業したらもういない」など、
4編が収録されています。

ライトな語り口で謎も小粒なのでちょっと物足りないですが、気軽に読めるので
シリーズ化されてて嬉しいです。

伊神の家庭や過去の一端が明かされる「卒業したらもういない」が面白くて、
読みごたえがありました。
葉山君の、この報われなさがいい!

章のあいだに挟まれた3つの断章や、たくさんの伏線が後篇(卒業編)でうまく
回収されてるといいな。期待。

(2014年7月読了)
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理由あって冬に出る (創元推理文庫) 理由あって冬に出る (創元推理文庫)
似鳥 鶏

東京創元社 2007-10-31

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★★★

ある高校の芸術棟で幽霊が出るという噂が広まった。
真相を確かめようと夜の学校に侵入したにわか高校生探偵団の前に、本物の幽霊が出たが・・・。

ひとつの幽霊事件を解決すると次々に新たな幽霊が出現する。
謎を解いていくとより大きな謎の正体に迫っていく、という形式のお話で、ライトだけれども楽しく読めました。

学校ならではのトリックの小道具の使い方もうまかったし、個性的な文化系部の面々の掛け合いも素敵。

純朴な子どもたちとずるい大人を対比させるというほろ苦さの残る終盤も、青春ミステリらしくて良かったです。

ただ、最後の数ページがちょっと唐突過ぎて興醒めでした。
あの部分は蛇足じゃないかな・・・。

(2014年6月読了)

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sis
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非公開
趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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