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豚がつづる読書ブログ
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★★★

マット・スカダーシリーズの2作目。

今回の調査は、警察内部の腐敗に絡んだ殺人事件について。
特に盛り上がる場面はなく、事件も平坦で小粒なストーリー。

唯一のみどころはスカダーが真剣に恋をしていることぐらい。
ほぼアル中の彼がお酒を断とうとするなんて、かなり本気。

中年スカダーの恋に身をやつす姿がかわいくて好印象。

(2006年9月読了)
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★★★★

無免許の私立探偵、マット・スカダーシリーズの第一作。

若い女性が切り刻まれ死亡、犯人の男は拘留中に自殺。
既に事件は終わり、謎もない。
しかし、残された人たちにとっては事件は終わっていなかった。
音信不通だった娘のこの数年間の生活を知りたい、マット・スカダーは被害者の父親からそう依頼される。

スカダーが背負う罪、そして彼が自らに与えた罰。
被害者の父が抱える罪と、容疑者が受けた罰。
それぞれの罪と罰が呼応し、善と悪を浮き彫りにしている。

不器用で哀愁に満ちた、大人向きの物語。
ハードボイルドにありがちなセンチメンタルに流れず、抑制の利いた筆致で描かれており安心して読める。

スカダーの求める正義、善・・・。
キリスト教的な考えに馴染めないものをちょっと感じた。

でも読み始めたら止まらなくなった。シリーズの続きが気になる!

(2006年8月読了)

★★★★

宇宙の溝、リフトを舞台にした3つのストーリー。

表題作のラストに、胸を撃たれた。
タイトルの妙を、読後に納得。

この作品が発表された翌年、作者は非業の死を遂げる。
作品にも織りこまれている、作者自身も体現したその死生観には衝撃を受けた。

これを読んで、私は何事にも常に「たったひとつの冴えたやりかた」を求めるようになった気がする。

(2006年6月読了)
★★★★★星5つ!

真夜中に古時計が13の鐘を打つ時、ふしぎな庭園への扉が開く…。

オーソドックスな物語だけど、シンプルなだけに印象が深い。
ほろ苦いラストは涙腺を刺激される。

時を題材にしているこの物語は、読む年齢によって感じ方が違うと思う。

できれば子どもの頃に出会いたい物語。

子どもの頃、表紙の少年の顔が黒っぽいのが何だか怖くて読まなかったことを後悔した!!

(2006年4月読了)
★★★★

アフリカの女性器切除という部族の慣習から逃れ、アメリカに亡命した女性のノンフィクション。

異文化の価値観や風習を野蛮だというのは間違いだと思うけど、女子割礼、これは間違いなく悪習だと思う。

そんな悪習がまかり通ってる現実って恐ろしい。
おなじ現実に生きていると思うとくらくらする。

(2006年3月読了)
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プロフィール
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sis
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非公開
趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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