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豚がつづる読書ブログ
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★★★★

藤原高子を中心とした、天皇四代にわたる御代のお話。

天皇による親政を望みつつも、思うように生きられない帝たち。
政治の道具として後宮に送りこまれ、叶わない思いに苦しむ女たち。

男も女も、ままならぬ思いに苦しめられるのはいつの世も同じ。
そういう意味では現代と地続きのような感じがして、登場人物たちの心情がすんなり心に入ってくる。

若手作家の時代物を読むと、何かこなれないというか、ちぐはぐな感じがすることがありますが、この本は全然そんなことなかった。

匂い立つような文章で読み手の感情を煽り、心の水面が波立つ感覚を味わわせてくれました。

(2009年11月読了)

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自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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