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豚がつづる読書ブログ
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★★★

架空戦記もの。
島国「皇国」に圧倒的武力を誇る「帝国」軍が侵攻。
1巻は、絶望的な状況下に置かれた中隊指揮官の奮戦を描く。

緊迫した戦闘シーンがリアルで迫力がある。
軍事レベルは20世紀初頭くらい?だけど、虎や龍を使役しての戦いは血湧き肉踊る。

最初は、詳細すぎる軍の歴史や兵器の説明が読みにくかったが、主人公のキャラクターが丁寧な筆致で形作られており、彼の将校として迷いながらも軸足がブレない姿には惹きこまれ、どんどん読めちゃう。

壮大なお話の序盤戦みたいなので、続きが楽しみ。

(2009年5月読了)
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★★★★

 佐野洋子の身辺雑記。 
 
友人への辛口やボケの兆候など、天衣無縫な日々が綴られていて、いつもの洋子節だなあと安心して読んでいると、終盤に「癌再発で余命二年」としれっと書いてあり、最後まで油断できない。 
 
余命が判った途端、うつ病が治る。 
延命治療を拒み、お金は使い果たしたいとジャガーを即購入。 
 
正直で皮肉屋で偏ってて真摯で、洋子さんみたいなおばあちゃんになりたいな。

(2009年3月読了)

★★★★

かわいい女の子やきれいな女優を見ていると、それだけで幸せな気持ちになる(同性愛ではない)、という女子好きの女の子たちの物語。

女子好きの女性は現実にたくさん存在すると思うので、今まで小説の題材にならなかったのは不思議。
あんまり認知されていないからかな?

柴崎さんの小説を読むのは初めてだけど、私も女子好きとしてすごく楽しめた。

なぜかわいいと思うのか、自分が分析しないことにもどかしさを感じつつもそのままにしてしまう主人公の気持ち、よく解る。
今この瞬間を愛しむ気持ちは女の子ならでは、なのかも。

会社の窓から差す日差しが午後になると照らす位置が変わる、というような何てことない日常の情景が丹念に描写されている。
こういう一見無駄に見える場面や描写が物語にふくらみを持たせていて、それによって、淡々とした物語が饒舌で豊かになっている感じがした。

(2008年11月読了)

★★★★

コネ入社した大手出版社の経理部で働く30歳の高遠寧々。
寧々は仕事に責任とプライドと持ってこなしているが、コネ入社ということにコンプレックスを抱いている。
そんな彼女のひそやかな趣味は、Nゲージで模型作り。

さまざまなトラブルの中で、模型作りを通して自分を見つめなおしてゆく寧々。
リアルアラサーという感じで親しみを持て、とても読みやすかった。
ちょっと癖のある彼女が真摯に現状と対峙し模索してゆく姿には、自然と好感が持てました。

(2008年9月読了)

★★★★

ネットで古書店を営む著者の日記をまとめたもの。
タイトルほど悲惨さはなく、開業後の苦労がゆる~く記されており、個人経営のネット古書店の実状が何となくつかめた。

著者の人柄のせいか、人の悪口を書いてもどことなく愛嬌があり、読み物としても面白かった。

(2008年8月読了)

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プロフィール
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sis
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趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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