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豚がつづる読書ブログ
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★★

アルキメデスという言葉を残して、中絶手術で死亡した少女。少女を妊娠させたのは誰か?
その後も毒殺未遂事件、密室殺人など、学園を中心にして起こる不可解な事件。
1973年に描かれた青春ミステリーの嚆矢。

謎が謎呼ぶ展開にわくわくする。
ミステリと言うよりは、青春小説って感じで読みやすかった。

今読むと、高校生が高尚な倫理観のもとに悪人に制裁を加えるというのはありがちで物足りない。

ラストでタイトルの謎がわかります。

(2007年10月読了)
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★★

劇団ひとりは今まで小説をほとんど読んだことがないそうですが、その割りには文章うまいと思った。
登場人物の細かい感情の機微は、ネタ作りにも生かされている鋭い人間観察の賜物ではないかと。

が、読書子の満足する出来かというと、それには遠く及ばない。
胸をうたれるような感動も人生観を変えられちゃう箴言も見当たらない。

あくまでも軽めの、1時間で読める短編集。
ヒットしたのもネームバリューがあったからこそ、と思われる。

短編の主人公はすべてそれぞれ異なる人物なのに、全て一人称が作者本人の語り口調に聞こえてくる。
一応ファンなので嬉しかったです・・・。

(2006年10月読了)

★★★

日常の謎を解いていくミステリ。

凝った仕掛けの短編集。
童話集「ななつのこ」の中の謎と、主人公の身近にある不思議な出来事が交錯し、二重のミステリという形になっている。

北村薫の「私」シリーズに良く似た設定だが、犯人の悪意への洞察や違和感は見られない。
謎自体も甘く、全体的にほんわかした雰囲気。

少し物足りなかったが、作者の人間に対する暖かいスタンスが垣間見えて心地よかった。

続編もあるそうなので、ぜひ読んでみたいです。

(2006年9月読了)
★★★★

数年前の有栖川宮家の詐欺事件をモデルにし、虚実おりまぜ膨らませた作品。

久世さんの作品は、どれも妖しい香気ただよう日本語を駆使していてうっとりする。
本書も、絢爛豪華でみだらな筆致に酔ってしまった。

登場人物の名前も、話の展開もラストも、確信犯的に馬鹿馬鹿しい。

でもその馬鹿馬鹿しさにそそられる。

(2006年8月読了)
★★★★★5つ!

比奈子が結婚した相手は、快楽死を悲願とするマゾヒスト。
夫は、妻を自分好みのサディストに仕立てあげていく…。

こういうの、大好き(^.^)

感化され、変貌していく比奈子の日常と異常が交差していくさまに、眩暈を感じる。

二人の愛が完結するラストの美しさには息をのんだ。

(2006年1月読了)
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sis
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趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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