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豚がつづる読書ブログ
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★★★

セクシャルマイノリティーに興味があって読んでみたのですが、男と女の境目はかくも曖昧だったのか!と、価値観を揺さぶられるようなエッセイでした。

世の中にはゲイや性同一障害の人や、作者のように男性化/女性化がそれぞれ強い時期がある半陰陽の人など、一概に男女の定義づけができない人もたくさんいる。

でも世界のシステムは男と女の完璧な二元論に分かれていて、マイノリティには生きにくい世の中になっている。

その方が社会として管理しやすいし、事が事だけに日本では問題が表面化せず、生きづらい思いをしている人がいる、という現実。

性別に立脚する男らしさや女らしさというイメージも、こんなにも脆く儚いものだったのかと思うと、世界が違って見えます。

私自身、遺伝子的には女性(多分)ですが、精神的には男性的な部分もあり、完璧に女性かどうか危ういものです。

エッセイの語り口はとりとめがなく、作者の感覚も男と女を行ったり来たりしたり、複雑に絡み合ったりしていて(当たり前だけど)ちょっと混乱したけど、面白かったです。

(2008年8月読了)

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読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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