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「安楽椅子」探偵アーチーと小学生の衛との交流を描く、シリーズ第二弾。
本格的だけど肩の凝らないミステリなので、読んでてほのぼのとします。
みどころは、6年生になった衛の成長や、ちょっとロマンチックなお父さん。
かわいいです。
(2009年4月読了)
★★★
ある日、志織の部屋のエアコン用の穴から声が聞こえてきた。
声の主は、隣室の住人の平野。
しかも、彼は一年後の未来から話しかけているのだと言う。
志織は、彼の奇妙な依頼を引き受けるが・・・。
SFでもあり、ミステリー仕立ての恋愛小説でもあり。
どう物語が展開していくのか着地点が見えず、わくわくしながら読み進めた。
未来の平野は一年前の自分と区別するために「シラノ」と呼んで欲しいと志織に言うのだが、この「シラノ・ド・ベルジュラック」も物語の重要な要素として効いてる。
穴もあると思うけど、良くまとまった話だと思います。
(2007年10月読了)
★★★★
奇妙な味わいのする短編集。
どの作品もブラックな衝撃が待っている。
一番怖いのは、どれも最悪の結果を仄めかすだけで、決して結果を明言しないところ。
来るぞ来るぞと恐怖感を煽っておいて、ページをめくっていくと、最後に突き放される。
不完全燃焼のモヤモヤもここまでくると何だか快感。
ブラックを描かせたら、松尾由美は一級の小説巧者だと思います。
西澤保彦氏による解説も秀逸。
「整合性症候群」の言葉が耳に痛い。
(2007年8月読了)
ファミレスの隅に出没する幽霊のお婆ちゃん。
名探偵の彼女とともに、フリーライターの主人公が身近に起こった小粒な事件を解決してゆくライトミステリー。
謎自体はしっかりとしたミステリーですが、軽く読めます。
さらっとしすぎていてちょっと物足りないくらい。
吸引力の弱い作品だけど、かえって初心者向きかもしれません。
(2006年12月読了)
★★★
松尾由美は「失われた半身探し」といったテーマのファンタジックなミステリーが多く、滋味があって少し泣けるのでいつも楽しみに読んでいる。
が、この作品は楽しめなかった。
だって、幽霊のヒロインの造形がっ・・・首から上がっ・・・
主人公たちの恋愛に入り込めなかった。無理。
著者初の恋愛小説だというのに。ざんねん。
(2006年3月読了)
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大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。
コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。