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豚がつづる読書ブログ
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★★★★

今回は、山の中の廃れた洋館を調査するお話。
増改築を繰り返し迷路のような構造の館で、失踪者が相次ぐ。
集められた霊能者たちも次々に姿を消し、館の血塗られた過去がやがて明らかにされる。

一定の緊張感を保ちながらたたみかけられる恐怖のクレッシェンドに、息をのみながら読了。
ストーリーの加速度が増す終盤は一気に読んでしまい、たまらない面白さでした。

麻衣と登場人物達とのエピソードを効果的に挿入することによって、恐怖の物語にほっと息がつける緩急のリズムを作っているところが心憎いです。

安原少年も再登場し、今後の活動が期待大です。

(2011年10月読了)
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★★★

悪霊シリーズ第四巻。
緑陵高校の度重なる不可解な事件の調査に向かったSPR一行。
学校では様々な怪談が蔓延し、立て続けに心霊現象が一行を襲う。

前巻から開花した能力を発揮し、麻衣は今回も大活躍。
異常な状況設定の中、麻衣の普通さがまっとうで力強いです。

安定した面白さですが、学校が舞台のせいか三巻と話が似通っているので飽きてしまい、サクサクと読めませんでした。

(2011年10月読了)
 

★★★

悪霊シリーズ第三巻。
今回は女子高での尋常ではない数の異常現象を調査するお話。

第一・二巻より確実に怖いです。
天井からアレが下りてくる姿を想像して、泣きそうになりました。

人間の理解を越える現象に対する集団心理や、超能力の考察が論理的に紐解かれ、目を開かせてくれます。

段々とチームらしくなっていく登場人物たちの掛け合いが楽しい。

(2011年9月読了)

★★★★

悪霊シリーズ第二巻。
ポルターガイスト現象が頻発するという瀟洒な洋館の調査に訪れたSPR一行。
怪現象が激しさを増す中、麻衣は少女と人形が交わす会話を耳にする。

怪現象の原因は依頼者一家の人間関係に因るものか、それとも心霊現象なのか?
考察と調査を重ねながら解決に向けて進んでゆく過程は、まるでミステリーを読んでいるかのよう。
心霊にも科学にも偏らないスタンスで、とても読みやすいです。

怖さは第一巻よりも格段にパワーアップしています。
人形が動くシーンは何度も脳内で再生されてしまい、夜中に読んだ私は怖くて読み続けられませんでした…。

(2011年9月読了)

★★★

リライトが施された完全版第一巻。

懐かしい!!20年ぶりに読みました。
旧作は、ライトノベルにもかかわらず本格的なホラー描写や心霊現象の科学的説明が印象的で、ずっと再読したいと思ってました。
全編リテイクされた今回の作品もその良さを失わず、より読みやすくなっていると思います。

何より、個性的なキャラクター達にまた会えたのが嬉しい!
麻衣やナル、ぼーさんに綾子…何だか、久しぶりに旧知の友達に再会した気分。

細かいストーリーは忘れてたので、いつ恐怖シーンが出てくるかとびくびくしながら読みましたが、この第一巻目はそんなに怖くなかったです。
心霊探偵モノかと思って読み進めると……「読者の予想の裏をかきたい」と常々言っている作者らしい作品です。

最終巻に明かされる謎の伏線がすでに張ってあったのにも驚きでした。
女子高生の一人称はちょっと面映いけれど、続刊が楽しみなシリーズです。

(2011年9月読了)

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sis
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趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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