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豚がつづる読書ブログ
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★★★

劇団『キャラメルボックス』の為に書き下ろした初の戯曲。

久しぶりに会った友人達。
過去の事件の真相を互いに探りながら、彼らの事情が少しずつ浮き彫りになっていく。
何が真実でどこまでが嘘なのか、様々な憶測が飛び交いながら、徐々に不穏な空気に包まれていく。

恩田さんの本でこの設定の話は何冊目だろう、と思いながら読みました。
緊張と弛緩が交互に繰り返され読者の興味を極限まで引っ張り、ラストは…まあ、いつもと似たような感じ…。

安易なカタルシスは期待してはいけないと思いつつ、いつも肩すかしです。

(2008年10月読了)

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★★★★

ジャンルを超越した、奇妙な味の短編集。

一つの短編からまたもう一つの物語が生まれてくるような、広がりを持ったお話が多くて楽しめました。

(2008年6月読了)

★★★

閉じられた空間で繰り広げられる、ある一夜の緊迫した密室劇。
男と女が迎えた最後の夜。
記憶の糸をたどりながら、だんだんと開陳されていく謎、どんどん変わる真相。

いつもの恩田さんらしい作品で、(ある意味)安心して読めます。
後半崩れるのも、謎が投げっぱなしなのも、もう慣れた。
二人のパワーバランスが変わっていくのが見所でした。

(2008年5月読了)

★★★★

ミステリあり、ホラーありの短編集。

スタイリッシュな、雰囲気だけを切り取った話も多いけど、行間から漏れるイメージの喚起力は豊かで酔ってしまう。

きっちりとしたオチにカタルシスを感じるのもいいけど、読み手に委ねられたモヤモヤ感が残るのもいい。

好みがわかれる小説だと思う。恩田陸の小説は全部そうかもしれないが。

(2007年11月読了)

★★★★

並行して進むいくつもの物語が入れ子状に重なり、劇中劇かと思えばその逆もあり。
物語に迷い込んだ読者はひたすら迷宮を歩かされ、真実に近づいたかと思えばまた煙にまかれ。

観客である読み手もまた、役を振り当てられた演じ手なのかもしれない、と思うと自分の立ち位置が危うくなる読書体験でした。

読み終えると徒労感でいっぱいになる人もいるかもしれませんが、私はいつまでも作者に惑わされていたい・・・。

(2007年10月読了)

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プロフィール
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sis
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趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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