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豚がつづる読書ブログ
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★★

下巻の途中まで事件や謎が目白押しなので、この先どう結末をつけるのかぴやぴやしながら読んだ。

結末はあっけなく、肩透かしをくらった。
あんなに膨らませた謎がもったいない。
「お客さん」にまんまと騙されたような気持ちがする。

日本と英国の様々な民俗学的モチーフもうまく消化できていないような。

「大切な人と、もう一度ゆっくり別れが告げられたら。」
それだけで始まった物語という気がする。

(2007年4月読了)

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★★★★

「お客さん(死者)」と交流ができる「ヒガン」という行事が毎年行われる場所、アナザーヒル。
その聖域で殺人事件が起こり、禁断の風習が行われる。

不穏な世界観の描写は独特で引き込まれた。
盟神探湯、陵、「かごめかごめ」など、妙に心がざわめくようなモチーフのオンパレード。

ここまで大風呂敷を開いて、うまくたためるのかすごく不安。
いつもの恩田作品からすると、期待できない。。

(2007年4月読了)
★★
「光の帝国」の中の短編、「オセロゲーム」の続編。

正体不明の「あれ」と戦い続けてきた拝島親子が迎える、終わりの始まり。

正直、「裏返す」とか「あれ」とかがうまくイメージできず、最後までノレずじまい。

恩田さんの作品って、煽るだけ煽って拍子抜けするラストを持ってきて肩透かしをくらわされることが多い。
自分の理解力や想像力の無さを痛感すべきなのか、それとも??

自分で風呂敷をたたむのはちょっと疲れる。

(2007年3月読了)
★★★★

ガラスの仮面のオマージュ的作品。
芸能一家に育ったサラブレッドの女優と演劇初心者の天才女優の二人を軸として描かれる、果てしない物語。

テンポが良く平易な文章に引き込まれていき、一気に読んでしまった。

芝居のシーンを文章で鮮やかに再現している。
まるで芝居の場に居合わせているかのような臨場感。
オーディション場面で同じ芝居を反復して描いているのに繰り返しにならず、どんどんテンションが高まっていく。
自分も「向こう側」を見た気がした。

まだ空っぽの天才、飛鳥の成長をもっと見てみたい。

でもタイトルのつけ方は納得いかない!

(2007年1月読了)
★★★

不思議な力を持つ一族「常野」シリーズの長編作。
舞台は明治末期の東北の農村。
名家のお嬢様と主人公の峰子が出会った不思議な家族の思い出を軸に、物語が綴られる。

自然やお屋敷の情景描写が美しく、細々としたエピソードを支えている。
清涼で柔らかい語り口は解毒力強く胸がふるえた。

作者がお嬢様に語らせる、画や歴史についての慧眼に感心。
ラストの彼女の高潔さには、滂沱の涙でした。

ただ、結末は尻すぼみ感がぬぐえず。

主人公の淡い恋のエピソードは必要なかったのでは?
結局春田家の大きな引き出しって?
・・・謎がいっぱい。

謎が解消される日(シリーズの続編が出る日)は来るのだろうか??

(2006年8月読了)
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プロフィール
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sis
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非公開
趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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