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豚がつづる読書ブログ
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ラプラスの魔女 ラプラスの魔女
東野 圭吾

KADOKAWA/角川書店 2015-05-15

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★★★

温泉地での硫化水素による死亡事故が立て続けに起こり、地球科学の研究者の青江は調査依頼を受け現場に赴く。
二件の現場で同じ少女を見かけた青江は事故との関係を疑い少女を問い詰める。
実は彼女には物理的な予測が出来る能力を持っており、ある人物を探しているというが…。

物理的な法則を用いれば近未来が予測できるというアイデアは興味深かったのですが、意外な方向に進んでいく物語に少々とまどいました。
このお話、直球の本格ミステリというよりはかなりの変化球(SF科学ミステリ)でびっくり。

物語が進むにつれてばらばらのピースが一つにつながっていくのは爽快で、さすが東野さんは器用だな~と思いました。

ただ、複数の登場人物によって次々と視点が変わっていき、一人の人物を深く掘り下げることをしないので誰にも感情移入できません。

犯人の動機や人物像もミステリとして長編を支えるには少し弱いのでちょっと物足りず。
ラストがアレなので、続篇が描かれるとしたらどんな話になるのだろうと頭の中で補完するのは楽しかったんですけどね。

(2015年10月読了)
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シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫) シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
川瀬 七緒

講談社 2015-08-12

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★★★

トランクルームから発見された腐乱死体。
現場に残された蠅とウジから、捜査本部は法医昆虫学者の赤堀涼子に捜査協力を仰ぎ、再び岩楯刑事は赤堀と共に事件の真相に迫る。

法医昆虫学捜査官シリーズ第二弾。
今回も冒頭から虫がうじゃうじゃ登場します。
昆虫たちの生態から真実へと徐々に近づいていくという話の流れは前回と同じですが、その過程は新鮮で、大いに知的好奇心をくすぐってくれます。

今回も赤堀と岩楯刑事の会話の応酬が面白かった~。
新キャラの若手の月縞刑事も加わって、でこぼこなチームワークも読んでて楽しかったです。

ちょっと醒めた月縞刑事が事件を通して成長したり、終盤のハラハラな捕り物展開も王道でベタなのですが、最後まで気を抜かせずに一気にラストまで突っ走る手腕はお見事。

(2015年10月読了)
静おばあちゃんにおまかせ (文春文庫) 静おばあちゃんにおまかせ (文春文庫)
中山 七里

文藝春秋 2014-11-07

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★★★

警視庁捜査一課の葛城公彦は、かつての上司が同僚を殺害した容疑で逮捕された事件を解決する。
しかし、事件の謎を解いていたのは過去に事件で関わった女子大生の円とその祖母・静だった。
ふたりの恋が進展する中、葛城は円の両親が亡くなった交通事故を洗い直して真相を解明していく。

軽めの謎を解決していくミステリ連作短編集なのですが、元裁判官のおばあちゃんが語る組織論や正義論がいちいちまっとうなので読んでいて大いに頷き、スカッとしました。

捜査状況を素人の女子大生に喋りすぎとか、急展開な恋模様にびっくり、とかいろいろ思うところはありますが、エンタメ小説としての魅力を損なうことなく、社会派としての面白さも兼ね備えたお話でした。

(2015年9月読了)
緋色からくり―女錠前師謎とき帖〈1〉 (新潮文庫) 緋色からくり―女錠前師謎とき帖〈1〉 (新潮文庫)
田牧 大和

新潮社 2011-09-28

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★★★★

どんな錠前も開けると評判の女錠前師、お緋名。
猫と暮らす緋名の家に現れたのは、用心棒志願の堤康三郎という得体の知れない浪人。
その直後に賊の襲撃を受け、緋名は四年前に死んだ恩人のお志麻の死との関連を疑う。
彼女は何故に襲われたのか、榎康三郎とは何者なのか・・・疑心から緋名は事件の核心に迫っていく。

長編ならではの伏線や真相に近づいていくサスペンスフルな物語展開も、最後まで気を抜かせず、面白かったです。

さらりとした感触で読みやすい物語ですが、登場人物たちの感情の綾を丁寧に明らかにしていく繊細な描写が読後に穏やかな感動をもたらしてくれました。

心が温かくなる感じをまた味わいたいので、続刊も読もうと思います。

(2015年7月読了)
ボックス!(上) (講談社文庫) ボックス!(上) (講談社文庫)
百田 尚樹

講談社 2013-04-12

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ボックス!(下) (講談社文庫) ボックス!(下) (講談社文庫)
百田 尚樹

講談社 2013-04-12

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★★★

運動が不得意な努力型の主人公、木樽優紀と天才肌の鏑矢。
高校のボクシング部を舞台に、幼馴染の二人の成長と友情を描いた物語。

面白かった~。
最初はライトな語り口に気軽に読み始めたのですが、読み進むにつれどんどん目が離せなくなりました。

アマチュアボクシングの世界について全く知らなかったのですが、素人である顧問の女性教諭を通して、すんなりとルールや技術論の知識が呑みこめるのでごく自然と作品世界に入っていけました。

真摯な取材に支えられた丁寧な試合描写も読みごたえがあったし、殴り合うという原始的な競技に対する考察も興味深かったです。

キャラクター造形もストーリー展開もすべて王道なベタだけど、若者が夢中になって打ちこむ姿がまぶしくてぐいぐい引き込まれました!

(2015年6月読了)
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プロフィール
HN:
sis
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非公開
趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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