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上巻★★★
下巻★★
忌まわしい記憶が残る、かつて捨てた故郷<途鎖国>を訪れた美邦。
ここでは、毎年<闇月>に特殊能力を持つ<在色者>たちが山の奥に集い、<ソク>に戦いを挑むことが許されているという。
それぞれの思惑をかかえ、在色者たちが入り乱れてのゼロ・サム・ゲームが、いま始まった―。
恩田陸版アクションダークファンタジー小説。
世界観や用語が説明されないまま話が進んでいくので読み手は混乱の中に放り込まれるが、それでも読者を魅きつけてやまない筆力はさすが。
外側から渦巻くように物語は核心に向かって突き進んでいき、まるで悪夢のような異世界に紛れ込んだような体験が出来る。
以下、愚痴です。
結局いつもの恩田さんのアレですよ、上巻は良いのに下巻はグダグダってやつ。
上巻でケレン味のある面白げな世界観やらキャラをいっぱい出して、すごい展開が来るぞ来るぞと煽っておきながら、終盤は不完全燃焼、肩すかし、わくわく感台無し。
恩田さん、広げた風呂敷をたたむ気がないんだね。もう長編を書く体力がないんじゃないかな。
同じ表現や慣用句を何度も繰り返したり、改行しまくってたり、全体的に文章が雑だし。
善法刑事の母親はなぜ首なしなのか説明されないし、主人公の秘めた能力もチラ見せで終わったし、とにかく消化不良な読後感。
前半はわくわくどきどきするのに、読み終えた後は「時間を返せ!」と言いたくなる。
前半が面白かっただけに、ほんと、もったいない。
恩田さんの長編はもうおなかいっぱい・・・。しばらくいいや。
(2013年7月読了)
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★★★
SF、ホラー、ミステリなど、様々なジャンルの話を集めた短編集。
死と闇の気配が濃厚に浮かび上がった、現実と虚構を行き来する物語に幻惑されてしまった。
恩田作品はいつも、不条理さをはらんだシュールな世界観に酔うことのできる極上の時間を提供してくれる。
まあ、話の不整合さに頭が疑問符だらけになったり肩すかしをくらったりすることも恩田作品にはいっぱいあるけど、それは瑣末なこと(多分)。
そんなことより、想像力の塊を集めたような物語の力強さに圧倒される。
恩田さんの引き出しの多さに、改めて感服する一作でした。
(2013年6月読了)
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★★★
夢が可視化でき、映像として記録することのできる世界。
夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、兄の恋人であった結衣子を忘れられない。
頻発する子どもたちの集団パニックや神隠しは、結衣子の死と何か関係があるのか。
夢のおぞましさや不穏な気配が巧く描かれていて、読んでいるうちに吸い込まれていきそうな幻惑にさらされる。
さまざまな謎がちりばめられているが、最後まで解決するようなことは何一つ無く、むしろ謎が深まりすぎて意味不明に。
ただ、物語を覆う緊張感や不気味さがとても魅惑的なので、それだけでも読む価値はあるかも。
(2012年7月読了)
★★★
飛行機嫌いの作者が海外や国内を巡りながら物語の予感を探す、紀行エッセイ。
旅先で作者が何かを感じ、そこからどんな物語を生みだすのか、物語の誕生に立ち会っているような気がして興味深い。
不思議な吸引力のある文章で、読み手の心を遠い旅路に飛ばしてくれる。
各地の名産やお酒がとても美味しそうで、お酒を手に旅行したくなる一冊。
(2011年12月読了)
小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。
幽霊屋敷と噂されるその家には、たくさんの人々の記憶が刻まれている。
双子はアップルパイを焼く間にお互いを殺しあい、さらわれた子どもたちはマリネにされ、何者かが家の周囲を這いまわる。
文体からにじみ出す静かで不穏な空気が、禍々しい予感を抱かせてくれる。
おぞましいお話が多いけど不思議と読了感が悪くないのは、恐怖の中にからっとしたユーモアが散りばめられているせいかも。
タイトルと反していかにもな事件が起こりまくるんだけど、この家に囚われた亡き者たちにとっては、邪魔をされない限りは「何も起こらない」ということなのかな。
装丁も優雅で美しく、読みやすいお話でした。
(2010年6月読了)
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大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。
コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。