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豚がつづる読書ブログ
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百田 尚樹

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ボックス!(下) (講談社文庫) ボックス!(下) (講談社文庫)
百田 尚樹

講談社 2013-04-12

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★★★

運動が不得意な努力型の主人公、木樽優紀と天才肌の鏑矢。
高校のボクシング部を舞台に、幼馴染の二人の成長と友情を描いた物語。

面白かった~。
最初はライトな語り口に気軽に読み始めたのですが、読み進むにつれどんどん目が離せなくなりました。

アマチュアボクシングの世界について全く知らなかったのですが、素人である顧問の女性教諭を通して、すんなりとルールや技術論の知識が呑みこめるのでごく自然と作品世界に入っていけました。

真摯な取材に支えられた丁寧な試合描写も読みごたえがあったし、殴り合うという原始的な競技に対する考察も興味深かったです。

キャラクター造形もストーリー展開もすべて王道なベタだけど、若者が夢中になって打ちこむ姿がまぶしくてぐいぐい引き込まれました!

(2015年6月読了)
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海賊とよばれた男 上 海賊とよばれた男 上
百田 尚樹

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海賊とよばれた男 下 海賊とよばれた男 下
百田 尚樹

講談社 2012-07-12

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★★★

出光興産創業者をモデルにした小説。

主人公・国岡鐵造が、敗戦に伴って満州の資源を全て失い石油を売ることもできないところからお話は始まります。
鐵造はそんな状況の中でも、人間尊重の信念で社員ひとりたりともクビにせず、圧力にも負けずに立ち向かっていきます。
そんな鐡造の姿に彼に関わる多くの人間が共感し手をさしのべてくれ、幾多の苦難を乗り越え、日本の石油産業を築いていく、というドキュメンタリーのような小説でした。

鐵造が倒れる度に立ち上がって問題に四つに組み、乗り越えていく過程が実にわくわくし、かつ心洗われるほど感動的。

時代の荒波に耐え、現在の日本を作り上げていった人々のお話は敬虔な気持ちにさせられます。

でも、鐵造は凄いなあとは思うものの、何だか凄すぎちゃって、自分に引き寄せて考え、私も頑張ろう!とは思えなかったわ~。

(2013年7月読了)

謎解きはディナーのあとで 2 謎解きはディナーのあとで 2
東川 篤哉

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★★

前作と変わらず、さっくり読めます。
トリックはチープだし、会話も寒くて面白みが無いのだけど、一作目で慣れたせいか意外と楽しんで読みました。

終盤で少し人間関係が動いてきてこれからの展開が気になるところですが、次作はもう読まないかな…。

(2012年5月読了)    

永遠の0 (講談社文庫) 永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹

講談社 2009-07-15

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★★★★

主人公の健太郎は特攻隊員として散った祖父の生涯を辿るため、元戦友たちを訪ね歩く。
戦闘機のパイロットとして一流の腕を持っていた祖父。
国のために死ぬのが当たり前だった時代に、「妻のために生きて帰る」と公言した祖父は本当に臆病者だったのか。
そして、絶対に生きて帰ると言い続けた祖父が、なぜ特攻で死ぬことになったのか。

涙なしでは読めなかった。
電車で読むのはお薦めしません。私は電車で号泣してしまいました。

元戦友たちの話から、祖父の人物像が肉付けされてゆき、彼の思いが明らかになっていきます。
それと同時に、戦争がいかに残酷で非人道的であったか、当時の実像が鋭く描写されていくという構成になっています。

ドキュメンタリーを読んでいるようで、小説としてはつたないと思いましたが、綿密な取材を基にした零戦の描写は圧倒的で読み応えがあり、心をえぐられるようでした。
ごく普通の人たちが戦争でどんなことを経験したのか、教科書には載っていない戦争の一端を知ることができたし、もっと正確な知識を得たい、と思わせてくれました。

戦争を知る人が少なくなってきた今、この事実を風化させてはいけないという著者の強い意志を感じました。

知らなくてはいけない現実に圧倒される一冊です。

(2011年4月読了)
★★

執事とお嬢様刑事が6つの事件を解決する、連作短編集。

テンポ良く読みやすい。
暴言を吐きまくる二人の掛け合いが楽しいけど、軽すぎて物足りない。
TVドラマ化しそう。

(2011年6月読了)

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プロフィール
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sis
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趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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