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豚がつづる読書ブログ
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★★★★

15世紀のフランス、王妃を相手に離婚裁判がおこされた。
王妃の弁護を人生の敗残者フランソワが受ける。
かつてカルチェ・ラタンを追われた主人公フランソワが、青春を取り戻していく物語。

西洋史という題材に腰が引けて読んだことがなかったことを後悔した。

序盤はゆるやかに、途中からぐいぐい引き込まれ、一気に読んでしまった。
中年主人公の再生もステキだが、女性の量感たっぷりの綿密な描写に惹かれる。

若い自分の青さを思い出しました・・・。

(2006年9月読了)
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★★★★

キヨの取り返しのつかないミス。
その傷や、悲しみや孤独は、自分だけのものだ。
自分の中で抱えてやり過ごすしかない。
不倫したって、人に話したって、癒せない。

でも、人の言葉が救いのきっかけになることだってある。
キヨは、生徒の垣内君の言葉によって自分を蘇らせ、再び外の世界に触れてみようとする。
その過程がすがすがしく、気持ちよかった。
垣内君の老成したキャラクターがなんともいい味出してる。キヨとも微妙な距離を保っていて、べたべたしていない。

最初は、脳みそが筋肉でできているかのような主人公の体育会系ぶりに共感できなかった。
が、最後には垣内君の言葉が、小気味のいい誠実なラストに導いてくれた。

垣内君に星4つ。

(2006年9月読了)

★★★★★5つ!

超短編がつまった掌小説。
珍味と酒を切り口にした、大人の物語。

日向子さんは、凝縮されたその旨味を全身全霊で感応している!

酒をちびりちびりと呑みながら再読したいものだ。

(2006年7月読了)
★★★★

ぞっとする短編集。
夜中に読んでいたら背筋が寒くなった。
全編にわたって不気味で、いたたまれなくなる感じ。

「華やかな手」、人の心の闇を覗きこむことができます。
「長い暗い冬」、最後にどんでん返しの恐怖がやってきます。
「お家がだんだん遠くなる」、ママは怖い。

(2006年4月読了)
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プロフィール
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sis
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非公開
趣味:
読書
自己紹介:
読むのがすごく遅いけど、小さい頃から本を読むのが大好き。

大好きな作家は、ジョン・アーヴィング、筒井康隆、津原泰水、中上健次、桐野夏生、北村薫、金井美恵子、梨木果歩。

コンプリート中なのは宮部みゆき、恩田陸、松尾由美、三浦しをん、桐野夏生、北村薫。今のところ、多分著作は全部読んでいます。
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